ひぐまの森

あらゆる人間がいずれ受ける暴力についての諸論考

道徳国家日本

道徳の検定教科書が話題になってるね。すぐ人を騙してやらずふんだくりを考えるし、縄張り意識だけ異常に強くてすぐ人を排除するし、法律なんて毛ほども気にしてない大人が「道徳」を子供に教え込もうなんて発想が狂気以外のなにものでもないという感じなんだけど、何故かみんなそこには疑問を持ってないみたいだよ。マジウケるね。

話題になってるのは検定の内容についてみたいだよ(「道徳」教科書の初検定 8社すべてが一部修正し合格 | NHKニュース)。道徳の教科書で出てくる物語に友達の家のパン屋を登場させてたのに、「伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度」を学ぶという観点から、「パン屋」を「和菓子屋」に修正したらしいよ。あと、自分の町自慢みたいなやつで公園のアスレチック施設を「伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度」を学ぶという観点から「和楽器の写真」に変えたらしいね。つまり教科書作ってるお偉方の頭にあるイメージを綜合すると、「和菓子を食いながら和楽器を叩いてる」のが正しい日本人だということになるみたいだね。 ↑これがお偉方の考える正しい日本人だよ!みんなは正しい日本人かな?

そもそもなんだけど、みんな自分が小学校の時使ってた教科書に書いてあったことなんて覚えてないんじゃない? それに教科書にどう書いてあったって、どう教えるかは先生が決めるんだから、教科書が子供に与える実質的効果はあんまりはっきりは分かんないよね。だからまあ「教科書に何を書くべきか」という議論自体、主たる目的は教育というより政治闘争にあると考えたほうが良いよね。わかりやすく言うと政治おじさんたちが教科書でシコッてるってことだよ。そんなもんに巻き込まれる教育界もたまったもんじゃないよね。

まあもし僕が道徳の教科書作るとしたら、暴力こそ最良の手段であると教え込み、人類は滅亡すべきものであることを叩き込めるような内容にするよね。 ↑例えばこんな感じだよ。

道徳とかなんやかんや言っても人は人の言うことを聞かないし(どうせ僕の言うことだってみんなきいてないでしょ?)、幼いうちからこういうことを刷り込んでおけば、早いうちに世界大戦がおきて人類も滅亡するし最高だね。

ではまた来週!