ひぐまの森

あらゆる人間がいずれ受ける暴力についての諸論考

みんなで役に立つ社会へ!

僕は人間じゃないのでよく理解できないんだけど、人間という生物は群れに属する他の個体になんらかの形で「役に立つ」ことを至上命題としているよ。だから人の役に立たないことをやってる個体を群れから排除しようとする習性を持っているよ。ヘラヘラ他人を排除するくせに表向きは「役に立ちたい」とか、微妙に辻褄があってない気がするけど、人間なんてそんなもんだよね。

 

そんな人間共も所詮は《現存在》なので時間には抗えないよ。老いた個体は、身体が上手く動かせなくなり、頭も動かせなくなり、何より大好きな他人の役に立つ行動が取れなくなるんだ。こないだ僕は爺さんに「お前は人の役に立ってない阿呆だ」と言われたんだけど、いやいやお前ほどじゃないと思ったよね。

 

だから人間共は昔から老いてもなんとか役に立てないかとみんなで必死に考えているんだ。最近はCCRCとか言って、山奥に老いた人間を集めて傷を舐めあいながら人の役に立っているという幻想を噛み締める設備を整えようとしているみたいだね。そのために何千万円も金かけてるみたいだけど、みんなでハッパでも食ってトリップした方が安上がりでいいんじゃないかな。

 

最近僕はこんなかわいそうな老人たちが「役に立つ」方法を考えているよ。僕の思いついた案を紹介するね。

 

①老人発電所
老人を一箇所に集めて自転車を漕がせ、それでモーターを回して発電するんだ。老人は運動不足と老化防止のために定期的な運動を必要としてるので、自転車のペダルを漕ぐぐらいの運動をするのはむしろいいことなんだ。運動不足・老化解消とエネルギー問題の解決で、ついでに人の役に立って生きがいを見つけられるなんて、一石二鳥どころか一石三鳥の大騒ぎだね!

 

②老人火力発電
老人を燃料にしてタービンを回すんだ。人の脂肪はよく燃えるから、タービンも景気よく回ってくれると思うよ。老人も役に立つし、みんなも助かるし、まさにwin-winだね。これを思いついた時は、資源の少ない日本でもこんなところに資源があったんだと驚いたよね。まだまだやれるぞ、日本! 美しい国、日本!

 

③老人肥料のブランド野菜
人間も有機物で構成されているので、殺して土に埋めれば良い肥料になるんだ。だからぶっ殺した老人を土に埋め、それで土壌を肥沃にして、野菜を育て、それを地域のブランド野菜として消費地に出荷するんだ。こうすれば老人も役に立つし、地域のブランドも増すし、まさに地方創生って感じだね!

 

1つだけやるのもいいけど、これを3つ組み合わせることでシナジーが生まれるよ。まだ動ける老人は自転車を漕がせて電力を生み出し、動けなくなったら燃やして電力に変換し、燃えカスは土に埋めて肥料にするんだ。図にするとこんな感じだよ!

 

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これこそ真の一億総活躍だね!!年老いた人にもまだまだ活躍の場はあるし、生涯活躍って感じで最高の未来で美しい国だよね!!